税金コラム

年収と所得の違いについて

すっかり寒くなってきました。札幌は雪も降りましたし、もう今年も終わりに近づいていますね。
年末と言えば、私たちの業界では年末調整の業務が忙しくなる時期です。

この時期になると「所得ってなに?年収の事じゃないの?」という質問が毎年のように来るので、今回はサラリーマンの方向けに年収と所得の違いについて書こうと思います。

まず初めに「年収」の定義から。
サラリーマンの方にとって「年収」とは、毎月のお給料とボーナスを合わせた年間の総支給額の事を指します。総支給額ですので、税金(所得税や住民税など)や保険料(健康保険料、厚生年金保険料など)が差し引かれる前の年間の金額の事です。

続いて「所得」の定義です。
「所得」とは、「年収」から経費を引いた金額の事を差します。サラリーマンの方はその経費の代わりに、「給与所得控除」というものがあります。サラリーマンの方の所得は、正確には「給与所得」といい、
サラリーマンの方の場合は、

 給与所得 = 年収 – 給与所得控除

となります。給与所得控除の金額は次の表で計算します。

なんだかややこしく、嫌になってきたかと思います(笑)
ちなみに冒頭の質問は、年末調整の時に書く、配偶者控除等の申告書を記載する時にわからなくなって質問が来ることが多いです。

細かくなるので割愛しますが、年末調整ではこの給与所得を元に基礎控除や配偶者控除、保険料控除などを引いて最終的な所得を計算し、その年の所得税額、次の年に支払う住民税額を計算しています。
年末調整をした際、還付金が戻ってくる方が大半だと思います。それは、その年にお給与からあらかじめ引かれていた所得税の金額よりも、最終的に決定したその年の所得税の方が少ないので、納め過ぎた所得税が還ってきているという事です。
また、転職した次の年の住民税を支払うのが大変というお話を聞くことがあると思います。それは転職前の方が転職後よりもお給与が良い場合が多く、住民税は前年の所得により決められているから起こる話という事になります。

「年収」と「所得」の違いはおわかり頂けたでしょうか。年末調整の後には会社から源泉徴収票が渡されると思いますので、一度確認してみたら良いかもしれませんね。

執筆者:中田

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