税金コラム

会計事務所職員の独り言 その7

今回は、「コロナ禍に思うこと」というテーマでお話しさせていただきたいと存じます。

新型コロナ感染防止のための自粛により、企業の業績は今まで経験したことの無い様な大きな打撃を受ける結果となりました。では、なぜこの様な事態となったのでしょか。

今回の大きな特徴は、感染していてもインフルエンザと違い自覚症状が無いにも関わらず、他人に感染させ感染した人が重篤化し死亡する可能性があるということです。
当然、自粛規制により人の活動を抑えることによって経済活動は大きく落ち込みます。経済と人の命を天秤にかけると経済活動を止める選択肢を選ばなければならないことはやむ負えないことと思います。
その結果、どんなに優れた技術・サービス力を持っている企業でも例外を除き大きな打撃を受けることとなり、未だ先行きの見えない状況が続いております。

ここでコロナ禍を経験して感じたことを二つ述べさせていただきたいと思います。
まず一つ目は、企業は人と同じように「生かされている存在」であるということ。
もう一つは、「漠然とした不安感」は人の行動にブレーキをかけるということです。
コロナ禍は人の漠然とした不安感を掻き立て経済活動を大きく抑える社会現象を生み出し、多くの企業がその影響を受けることとなりました。ただ、いつまでもこの状況は続きません。
必ず「新型コロナウイルスによる漠然とした不安感」が払しょくされる日がやってきます。その日から確実に企業の業績は大きく回復するはずです。

そこで、今から企業経営者の方々に考えてみてほしいことが御座います。先程、企業は「生かされている」存在と述べさせていただきました。
企業の業績を大きく左右する要因は「漠然とした不安感」とも述べさせていただきました。
以上の理由から、企業の業績向上を目指すならば「人々の漠然とした不安感を払しょくする」ことをこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。

では、「人々の漠然とした不安感」とは、どのようなことが上げられるでしょうか。
紙面の関係上、今回は企業業績に直結するテーマに絞って述べさせていただきたいと思います。
それは一言で表すと「月々の安定した経済環境と老後の経済的安心感」を構築することで人々の経済活動が活発になり、それが企業の業績に反映されるということです。
これが私のコロナ禍で感じた答えとなります。このことは、企業経営者は常に「企業利益の適切な配分と安心感の提供」を考え実行することが肝要と思います。
コロナ禍の終焉により「もの・サービスの単価の価値観」の変化が自然発生することとなりましょう。
その時に「月々の安定した経済環境と老後の経済的安心感」を構築するための「もの・サービスの適正単価」をどのように設定するか。
そのために必要不可欠な要素は何であるか。もう一度原点にもどって考えてみてはいかがでしょうか。

あくまでもこれは、会計事務所職員の独り言で御座います。
何か参考になることが一つでも御座いましたら幸いに存じます。

最後になりますが、企業も人も全く同じ存在であると最近、強く感じる次第で御座います。
前にも述べさせて頂きましたが、人は人格を高めることと同じように企業も法人格を高めることが真の成功社であると思います。
売上、事業規模よりも人々から尊敬される企業になることが大切だと感じます。

著者:國安 浩文

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